2023/5/21
実のところ、トレイルはよく走ったのですが、ウルトラマラソンはあまり参加してきませんでした。昨年、還暦前の記念程度の思いで人気の野辺山に参加しようと思いたったのですが、100kmは知り合いが何人も挫折しているので、あまりに無謀と思い、67kmに参加しました。いざ走ってみたら、終盤で脚の痛みはあったものの思いのほか走れて、データを眺めると100kmの可能性が少しばかり見えたりもしたので、今年は挑戦を決めました。
決めたからにはトレーニングです。と言っても長い距離を走る練習をする時間は、そうは取れないので、いつもより多めにフルマラソンとウルトラに参加することにしました。
アクアライン、若潮、東京、南房総みちくさ、と走りました。あまり多くない気もしますが、故障しないことも大事なのでこのくらいに。
そうそう、4月は高水山のトレイルランにも参加しました。今思えば、トレランとウルトラはトレーニングが少し違うような気がします。ロードのアップダウンとトレイルのそれとは違いますから。このレース前後でロードが減ったのはトレーニングロスだっかなかぁ。
最後の仕上げはロードのアップダウン。近所の山なら鹿野山なのでマザー牧場まで往復ランでトレーニングです。自宅から往復29kmは2回、途中で自転車を止めて坂だけの16kmを3回。この練習で左太腿に違和感を感じた時は少し焦りましたが大丈夫でした。
さらに少し前からお酒を控えて良質の睡眠を取るようにし、3日前からのカフェイン断ちをします。
そして本番を迎えます。もちろん前泊。一緒に参加するお友達にとってもらった気さくなオーナーの清里のペンションに泊まりました。
ペンションでの夕食、ですね。
当日はいつものように、スタート1時間ちょっと前に会場に着くようにします。
夜明け前ですが空は明るくなってきてます。
日が出ました。この太陽が出ている間はずっと走っていることでしょう。
第二ウェーブなので5:15スタートです。長い一日の始まりです。
6:05 最初のエイドまでの7.4kmはほぼフラットです。ここは 7min/km で大丈夫なのは昨年確認済み。そしてここからしばらくが最初の長い登りです。計画は 9min/km より遅くならないペースで登ること、です。
JR 鐡道最高地点の碑。
霧で景色が。暑くなる予感が。
ジャリ道に入りました。足を置く所を選べば、さほど苦ではありません。
第二エイド 6:46。時間の記録をとるためエイドでは写真を撮ります。
気持ちの良い新緑の中を走ります。
正面は赤岳かな。 景色が良いので、登っていることを暫し忘れさせてくれます。
橋のカーブから。ピーカンの青空。まだ朝で標高の助けもあり暑くない時間帯です。
7:36東屋第3エイド、7:36。昨年より2分だけ早いのでほぼ同ペースです。
最高地点。ここまで上りは平均9min/kmで来れました。昨年は空気の薄さは全く感じませんでしたが、今年は少し感じました。
ここからの上りはここまでほど大変ではありません、馬越峠を除いて。
8:15 海尻側林道エイド。対前年 -3min。
山ツツジがチラホラ咲いていました。
ランナーはツツジを見ているのかしら。
こういう景色だと上りもストレスが全然違ってきます。
8:58 八ヶ岳カントリー分岐。対前年 -7min。
この気持ちの良い区間もそろそろ終わりです。
正面は天狗岳でしょうか。今回のベストショットです。
稲子湯のまわりにはコース沿いにシダがいっぱい。これもお気に入りです。
9:46 稲子湯エイド。対前年 -14min。下りを走ったので貯金が増えました。ここから登りはあと少し、そして中盤の長い下りになります。
新緑の溜まり場。
振り返ってこの景色。
さて、ここから長い長い下りが始まります。足を使い過ぎずに、そこそこのペースで走り切ります。
10:32 下り途中のエリックスリゾート前エイド。対前年 -13min。
もう一つ、下り途中の八峰の湯エイド。対前年 -11min。この下りは長い。エイドがあるので脚も心もひと区切りつけます。
半分少し前の八那池地区エイド。対前年-18min。昨年はこのあたりから左脚痛でペースダウンしています。つまり故障のない区間は昨年と同じペースということになります。
やっと半分の50kmを走りました。対前年-26min、対計画 -30min。(ここから時間の表記を対前年から対計画に変更です。昨年は足痛があったので)
ここまでいいペースなのですが、ここが貯金MAXでした。
お蕎麦がありがたい。貴重な塩分補給。
エイドに5分滞在してしまいました。ここからエイドのたびに水をかぶります。
暑さが増してきます。それより、ここから微妙に上りが続き、歩きが増えます。昨年は痛みで歩きました。今年は痛くないのに歩きが増えました。
川又バス停エイド。12:29、対計画 -17min。役場までの盲腸コースに入ります。
13:08、盲腸コースの折り返し地点の北相木村役場エイド。対計画 -18min。頑張って走ったのでタイムはなんとか持ちこたえました。昨年もそうですが、このあたりが暑さのピークなのでそのダメージはこの後に出てきます。
13:53、日向区看板手前エイド。対計画 -5min。盲腸コースの復路で上りに歩きが入り、貯金がほぼなくなりました。そして67kmを超えていくので未知の部分に入ります。楽しみ。
未知の部分はうんざりする上りが続くコースでした。途中でラン友さんの施設エイドがあり、厳しい気分が和らぎます。本当にありがとう。
南相木村役場エイド。第4関門は51分前通過ですが、対計画はゼロmin。
お蕎麦が嬉しい。出汁が効いていました。塩味でいいんだよー。
15:15、公社事業部前エイド。対計画 +11min。ここまで上りが続きペースが落ちました。ここでカフェイン注入です。このあと、脚が少し復活しました。久しぶりの復活の感覚です。
やっと来ました74kmエイド。15:43 対計画 +16min。ここからお楽しみの馬超峠への上りです。
思っていたより急ではありませんが、走らずにパワー・ウオークで登ります。
ここもシダが多くていい感じです。
エイドで写真を撮るのを忘れ振り返った図です。
6〜7割登った所で振り返った景色です。11min/kmで歩いていますが、結構登って来ているので気を抜くとペースが落ちます。少し緩やかな所を走ってみましたが、脚がヤバそうなので歩きオンリーで進むことにしました。ガンバ!
馬越峠、79km。対計画 +14min。なんとかキープです。このエイドで止まると下りが走れなくなりそうだったのでスキップします。これからコース一番の急勾配を降ります。
下り途中の馬越中腹待避所エイド。17:06、対計画 +12min。6〜6.5min/km で降りて徐々に取り返します。
最終関門です。ここを通過するのが最低限の目標でした。関門は12分前ですが対計画は +15min。下りを降り切ってからの2kmフラットが遅かったのかもしれません、頑張って走ったんですけど。
このあと、街中を抜けると緩く長い上りが見えて来ました。上りはじめの所に90kmのチェックがあります。そこでちょうど6時のチャイムが鳴りました。10kmを75分で走らないと完走ではなくなります。90km走った脚では非常に厳しいです。そんな思いもあって、ペースが遅くなります。
92.7kmの集出荷場エイド。18:30。対計画 +27min。借金で首が、ではなく脚が。
日が暮れてきました。夕暮れの山なみの美しさを堪能します。ペースを上げるは至難の技。
19:53。抜きも抜かれも殆どありません。
97kmエイド。ここで17:15。ゴールのTime Up の放送が聞こえています。
実は97kmに合わせまさした、少しだけペースをあげて。
あと3km、マイペースで走ってゴールしようと思っていたら、回収車が来て乗って下さいと。17:15 で全て終了だそうです。乗らずに走ってもゴールは閉鎖されていると思い、素直に乗ることに。乗って1kmほど進むと次のランナーが乗り込むことに。その方に「あの登りを走るなんてすばらしいです」と言われました。自分は走ると決めたから走っただけなんですけど。この方この時、私の前を走っていたので抜かされたのでしょう。こういうところがウルトラならではです。
回収車でゴールです。お友達をお待たせしてしまいました。
これで自分の野辺山は終わりました。悔しさはなく、楽しかった思いで一杯でした。
カフェイン摂取のせいで身体は疲れていますが睡眠は浅く、次の日の朝を迎えます。
朝から天気が良いので散歩です。ツツジを見つけて癒されます。
ペンションの裏にある小さな渓谷。最高に気持ち良い朝です。
近くでコーヒーを買ってホッと一息。
朝食は山盛りのサラダから。
プレート。あとパンがあります。
寄り道しながら帰ります。高原といえばアイスクリーム。
天気が良いのて展望を求めて登ります。
美し森、という八ヶ岳を一望できる場所です。
八ヶ岳をバックに。
こういうのがありました。上手くできてます。
これも定番の酒造めぐり。
松本零士さんの直筆がありました。
こちらも良い感じ。
そしてお蕎麦を食べて帰ります。
自分でも初めて見る歩数です。
一見完走に見えますが
繋がっていないんですね、これが。
ウルトラマラソンは前後を含めると長いですね。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。追って解析編をアップ予定です。